カフェ・ロータス
cafe Lotus
2.Aug.'05
 
 
 
 
カフェ・ロータス
 
 といっても、かのバリ島のことではない。
 日々暑いね。
 湿度高いね。
 何とかしたいね。
 ……ってことで、水生植物にトライ!というわけである――紙幅の都合で論の展開は省略――。
 
 先日、旅先で見かけたスイレン鉢に強烈に惹かれた。そもそも、梅雨入り前後から、個人的になんだかスイレンが気になっており、時間があるとあれこれとwebで検索してみたりしてはいたのだ。そんな折しも、ついでがあるとついつい覗いてしまうガーデンショップで、ついに出会ってしまった。姫スイレンと! 重なる時は重なるものだ。出会いなんてこんなものなのかもしれない。
 
 蓮やスイレンというと、バカでかい池でもなきゃイカンかと思うかも知れないが、そんなことはない。もちろん、彼女(=姫スイレン)に無理は言うことになるが、地上10階のベランダの水溜まりでも生きていけるはずだ――。
 そんなわけで、姫(スイレン・白系)が我が園芸部へ。かつて使用していた大振りのテラコッタの鉢を引っ張り出し、鉢底の穴にワインのコルクをつっとさし――我が家では、開けたワインのコルクはすべて植物の鉢へ放り込まれる。山のようになっていたが、今回初めてのうちの一つが役立ったというわけだ――、小さな素焼きの鉢を鎮めて底上げをして水を張り、しばしご歓談(誰と!)の後、姫に鎮座(…沈座?)いただいた。
 
 ……なかなかよい。よいよい。涼しげだ。
 さっそくアイスコーヒーなどを落としてきて、縁台に腰掛けて、そのスイレン鉢(今日からそうなった)を眺める。
 ……よいよい。よいねぇ。
 
 夢はふくらむ……。メダカとエビでも投入して、ビオトープ(の極一部)でも創り出そうか。
 そんな、カフェ・ロータスな昼下がりだったのである。
 
 
 
昨日の今日のカフェ・ロータス
 
 といっても、かのバリ島のことではない。…くどい。
 昨日ふくらませた夢は、おさえようもなくなり、今日は終日スイレンの葉陰を泳ぐメダカを思い描いて暮らすこととなり、仕事も何も手につかない――かなり誇張された表現となっております――。
 こうなってはもう致し方なく、帰路、ペット店にてヒメダカを購入。帰宅後、お店の方にご教示を受けたとおり、一定時間馴染ませてから投入。
 ……よいよい。よいねぇ。涼しげだ。
 
 さっそくビールなどを持ち出して、縁台に腰掛けて、ヒメダカが葉陰を泳ぐそのスイレン鉢を眺める。
 ……よいよい。よいねぇ。
 
 夢は叶えるものである。(……って、ちっちぇぇな!)
 そんな、カフェ・ロータスな黄昏時だったのである。
 
 それはともかく……。
 植物以外の生き物には手を出すまいと思っていたのに、実はちょっと危ない予感。メダカ、カワイイ…。
 
 
〔 カフェ・ロータスの黄昏  &  カフェ・ロータスの住人 〕
 
 
 あくまでもメインは姫スイレンである。園芸部よ、踏み誤らずに行け!
 
 
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