猩々
しょうじょう
 
 
 獣がいる。そのかたちは禺(さる)のようで、白い耳があり、伏して歩き、人のように走る。その名は猩々(しょうじょう)。これを食べると良く走れるようになる。
――画・文『山海経』南山経 より
 
…って、無茶苦茶な解説であるな。
そもそも食べるな。こんなもん。
『山海経』はこんなのばっかだ。
でもそこが好き。
 
猩々はお酒が大好き!
そんな彼を捕らえるには、酒と、歩きにくい履き物(例えば下駄)を用意すればよいそうだ。
酒を飲んでご機嫌になった彼は、人間の真似をしたくなるのか下駄を履く。
そんな興に入った彼を襲えば、仮に逃げ出しても慣れない下駄を履いているので
上手く走れずに捕まってしまう、という…。
そんな馬鹿な…と思いつつ、我が身を振り返らぬ事もない。
いい大人にも自省を促す、そんな立派な生き物である。
 
【ポインセチア(の説明だったのに…)へ戻る】